調査項目 |
調査ポイント |
① 取引の流れ、
作成帳票等の把握 |
受注から製造指示、仕入れ・外注発注、出荷、請求、決済までのプロセスを把握し、その際に作成される内部帳票などを検証 |
② 売上計上基準
の確認 |
棚卸資産の販売、請負、役務提供等の取引に応じた「売上計上基準」を確認し、毎期継続しているかを検討
出荷基準.・・・棚卸資産等を出荷した日
引渡基準・・・役務提供等を完了したものを引き渡した日
検収基準・・・出荷や引渡後、相手方が検収を実施した日 |
③ 請求書等の作
成者 |
社長やその親族の場合には、請求日付の改ざんや発送時期の調整などが行われやすいので要チェック |
④ 請求書の締日・
帳端売上の有無 |
請求書の締日から決算日までの売上げ(帳端売上)の繰延べがないか確認 |
⑤ 代金決済方法
の把握 |
振込み、手形・小切手の割合、集金の有無、振込口座を確認します。代金決済方法や通常月と異なる代金決済がないか検討 |
⑥ 請求書(控)、
領収証(控)と
元帳との照合
|
請求書、領収書の控えの欠番や順番のズレがないか
検討 |
⑦ 他の費用項目 からの検討 |
外注費の請求書や作業日報などから現場名を把握し、売上除外の有無を検討、その他、運送業者や倉庫業者などの商品と連動する業者への支払いからも検討 |
⑧ 数量計算による
売上金額の確認 |
例えば、単純な売上げと仕入れの場合、
「期首数量+仕入数量-期末数量=売上数量」から
売上金額を推計し、公表金額との開差を検討 |
⑨ 資料調査カード
との突合による検
討 |
税務署が収集している資料との突合によって、売上計上の妥当性を検討 |