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ドラッカーに学ぶ 自社の経営を考えるヒント
第5回 資金繰りとは何か

事業を安定して継続させることは、経営者の重要な役割の一つです。優れた経営者は、「現在キャッシュがどのくらいあり、どんなことに使っているのか」を把握し、リスク管理と成長のための投資とのバランスを図っています。

●挫折の原因はいつもキャッシュ不足
 経営者がお金に無頓着なことなどあり得ず、常に意識しています。そのため「利益」の多寡を重視する経営者が多いのですが、実はそれは間違っています。確かに利益は大切ですが、最初に考えるべきなのは、利益よりも「キャッシュ(現金・預金)」だからです。
 その理由は、利益は発生主義
で計上されるので現金・預金残高の増減のタイミングとズレが生じ、しかも、一般的に入金は遅く出金は早くなる傾向があるためです。最悪の場合、帳簿上は利益が出ているにもかかわらず、さまざまな支払いができなくなって経営が行き詰まる、いわゆる「黒字倒産」が起こります。
 ドラッカーはこの点について、特に急成長するベンチャー企業を例にあげ、「挫折の原因はいつも同じである。第一に、今日のためのキャッシュがない。第二に、事業拡大のための資本がない。第三に、支出・在庫・債権を管理できない。おまけに、これら三つの症状は同時に起こる。」と述べ、「利益は虚構」とまで言っています。
 そしてこの症状はベンチャー企業だけでなく、すべての中小企業に当てはまります。
 
※現金の収入や支出に関係なく、取引が発生し
 た時点で費用と収益を計上する考え方。






●リスク管理と投資の観点から資金使途を見直す
 このように、利益は虚構かもしれませんが、手元にあるキャッシュは現実です。だから優れた経営者は預金残高を重視するのです。例えば、突然売上がゼロになったら何か月経営できるのか、現在の現預金残高と固定費の額から計算しています。その上で、規模や業種によって異なりますが、数か月分の固定費を賄える現預金をしっかり貯えて(内部留保)、リスク管理をしています。
 ただし、会社を成長させる局面では新たな商品開発や市場開拓のための投資も必要です。特にコロナ禍以降は内部留保に目がいきがちですが、変革期には新たなチャンスと既存事業の消滅が同時に発生するため、成長あるいは事業転換のための投資も念頭に置く必要があります。
 リスク管理のために必要な現預金を確保した上で、顧問税理士などの協力のもと、現在何に資金が使われているのか、そして「成長のための投資」にどのくらいの資金を使えるのかを見直してみましょう。





【適切な資金繰りのための今月の質問】

 Q1.現預金残高は、固定費の何か月分を確保していますか?

 Q2.内部留保に回す資金と成長のための資金のバランスは適切ですか?



※詳しくは、笠原会計事務所まで、お気軽にお問い合わせください。兵庫県 尼崎市 伊丹市 西宮市 税理士 笠原会計事務所


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